自然乾燥NG!!重要な髪の正しい乾かし方について

吉澤(ヨシケン)

こんにちは!つくば市みどりの東にある、大人女性のためのプライベートサロンLUOMU(ルオム)の吉澤です。
突然ですが、皆様、お風呂上がりのヘアケアはどうされていますか?

「疲れているから、ドライヤーが面倒で…」、「髪が短いから、タオルで拭いて自然乾燥で済ませてしまう」、「どうせ寝るだけだし、半乾きくらいでいいかな」。。

特に髪が長かったり、量が多かったりすると、ドライヤーの時間は長く感じますよね。そのお気持ち、とてもよく分かります。

皆さんご存じだとは思いますが、「髪を濡れたまま放置すること(自然乾燥)は、髪と頭皮にとって避けたい行為の一つ」です!!

今日は、なぜ髪をすぐに乾かさなければならないのか、その「理由」と、未来の美髪を守るための「正しい乾かし方」について、詳しくお話しします。

目次

なぜ、髪は濡れていると危険なの?

髪が濡れている状態は、例えるなら「鎧を脱いだ無防備な状態」です。

1. キューティクルが開き、栄養が流れ出す

髪の表面は「キューティクル」というウロコ状の組織で覆われており、これが髪内部のタンパク質や水分を守る「鎧」の役割をしています。

このキューティクルは、髪が乾いている時は閉じていますが、濡れると開く性質があります。

自然乾燥で長時間濡れたままだと、その開いた隙間から、髪の生命線であるタンパク質や、せっかく入れたトリートメントの栄養分がどんどん流れ出てしまいます。

さらに、開いたキューティクル同士が枕などで擦れると、簡単に傷つき、剥がれてしまいます。これがパサつきや枝毛の原因にもなります。

2. 【重要】髪がアルカリ性寄りに傾き、不安定になる

美容師が「早く乾かして!」と言う、最大の理由でしょうか。

健康な髪の毛や頭皮は「弱酸性(pH4.5〜5.5)」で、キューティクルがキュッと引き締まり、最も安定している状態です。

でも、お風呂で使う水道水は「中性(pH7.0前後)」です。

髪が水に濡れると、髪のpHは理想の弱酸性から中性~アルカリ性に傾いてしまいます。この状態は髪にとって非常に不安定で、ダメージを受けやすくなります。

「お風呂上がりは、一刻も早くドライヤーで乾かして、髪を安定した弱酸性の状態に戻してあげる」

シンプルですがこの習慣が、髪のダメージの蓄積を抑えるのに非常に大事なのです!!

3. 雑菌が繁殖し、頭皮環境が悪化する

濡れたままの頭皮は、雑菌にとって最高の繁殖場所です。

高温多湿の状態が続くと、常在菌が異常繁殖し、このような頭皮トラブルを引き起こします!

 ・ニオイ: 雑菌が皮脂や汗を分解する際に発生する「生乾き臭」

 ・かゆみ・フケ: 雑菌による刺激や、乾燥

 ・ 炎症・赤み: 頭皮環境の悪化

先日導入したマイクロスコープ(頭皮診断)でも、頭皮が赤いお客様に生活習慣をお伺いすると、「お風呂上りすぐ乾かさない」というケースが少なくありません。頭皮診断についてはこちら

せっかくサロンでヘッドスパや育毛ケアを受けても、ご自宅で雑菌を繁殖させていては、その効果は半減してしまいます。

なので、タオルターバンやナイトキャップに関しても、頭皮環境の悪化を招いてしまう心配があるので、あまりお勧めしておりません!!

「美髪を育む」乾かし方

「早く乾かす」と言っても、高温の熱を当てすぎれば、それはそれでダメージになります。大切なのは「効率よく、正しく乾かす」ことです。

STEP 1:タオルドライ(擦らず、優しく包む)

ドライヤーの時間を短縮するため、まずはタオルでしっかり水分を取ります。

絶対にゴシゴシ擦らないでください!

開いたキューティクルが剥がれてしまいます。

タオルで頭皮を優しくマッサージするように水分を吸い取り、髪の毛はタオルで挟んで「パンパン」と優しく叩くように水分を移します。

STEP 2:アウトバストリートメント(必須の保護膜)

乾かす前に、洗い流さないトリートメント(ミスとやミルク)を必ずつけましょう。

※実はオイルはあまり推奨していません!!なぜ??詳しくは→ヘアオイル、本当に髪に良い?

STEP 3:ドライヤーは「根元」から

多くの方が毛先から乾かそうとしますが、一番乾きにくいのは「根元の髪」です。

 * まずは温風で、頭皮を指の腹でこするようにしながら、髪の根元全体を乾かします。(この時、毛先は勝手に徐々に乾いていきます)

 * 根元が乾いたら、次に中間~毛先を乾かします。上から下に風を当て、手ぐしで軽くテンションをかけると、キューティクルが整いツヤが出ます。

 * 「オーバードライ(乾かしすぎ)」はNGです。全体が8〜9割乾いたと感じるくらいでOKです。

STEP 4:仕上げの「冷風」でツヤを固定

最後に、ドライヤーを冷風に切り替えて、髪全体に風を当てます。

温まって開いていたキューティクルが冷風でキュッと引き締まり、髪にツヤが生まれ、スタイルも長持ちします。

まとめ

ドライヤーの時間は、決して「面倒な作業」ととらえず、「未来の美髪を育てるための、大切なヘアケアの時間」としていきましょう!!

お風呂上がりの5分、10分を惜しんで自然乾燥を選ぶことは、高価なトリートメントやサロンでのケアをしないといられない髪になってしまいます。。

髪は基本的に一度傷んだらもとには戻りません!!いくら高価なトリートメントでも一時的で、時間が経つと抜けてしまうものです。

なので、普段からなるべく髪を傷ませないように過ごすことが非常に大事で、髪を毎日きちんと乾かすか、そうでないかで、数か月後の髪の状態に大きな差が生まれてくるのです!

LUOMUでは、お客様の髪質やライフスタイルに合わせた最適なホームケアの方法も、マンツーマンで丁寧にアドバイスさせていただきます。

早く乾かすコツや、お勧めドライヤーも紹介させていただきますね!

どんな些細なことでも、完全貸切のプライベート空間で、ぜひお気軽にご相談くださいね。

日々の正しいケアで、5年後、10年後も美しい髪を一緒に育てていきましょう(^^)

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